iPhoneのVPNアプリは中国に行く前に。
2018/02/05
私は中国でiPhoneを使っていますが、ちょっと気になるニュース。
2017年7月31日、アップストア(中国版)で、VPNアプリのダウンロードができなくなりました。
再開の予定はないそうです。
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目次
中国のネット事情とVPN
原則、中国ではFacebook、YouTube、LINEなどが使えません。
政府によるインターネット規制のためです。
例外として、ネットを自由に使う手段がVPNです。
しかし、2017年6月、政府が情報統制を強化する「インターネット安全法」を施行しました。
法律の主な内容
当局の許可を得ずに以下のことをしてはならない。
- VPNサービスの提供
- VPNサービスの契約
この法律によって、企業や個人が制約を受けることになりました。
最初の標的になったのはGreenVPNという業社です。
⇒ 【無料】GreenVPNの使い方。中国でもfacebook、YouTube
中国でも許可を受けたVPNサービス会社を使用することはできるのですが、許可を受けられる会社ということはつまり政府とのつながりが強いというわけで、逆に大丈夫なのか、ちょっと心配になります。
やはり、オススメは日本企業のVPNサービスです。
Appleは中国寄りに
Googleは中国大陸から撤退してしまいましたが、AppleはiPhoneを売るために中国市場を選びました。
最近、クラウド拠点を中国国内に設置すると発表しましたし、当局の規制強化に応じる姿勢が顕著です。
今後Appleは中国に投資し、中国で製品を販売し続ける。
そのためには中国政府の方針に従わなければいけません。
Androidに乗り換える人が出るかもしれませんが、限定的だと思います。
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これまでのVPNアプリは使えるか?
上述したGreenVPNは使えませんが、その他はほぼ使えるようです。
私の場合も、以前からスマホにインストールしていたVPNアプリはいまのところ使えます。
中国でVPNを使うための対策
アップストアは中国版以外のものを利用すればよいです。
多くの日本人は日本版を使っているはずなので、いまのところ問題はないはずです。
しかし、今後さらに規制が強化される可能性もあるので、日本でVPNアプリをインストールしてから中国に行くのがベストだと思います。
VPN規制強化はいつまで?
政府のVPN規制は、ずっと続くと思ったほうがよいです。
法律ができてしまったので、どうしようもないですね。
規制強化期間は2018年3月ころまでという情報もあります。
アップル、中国で販売停止、ネット規制回避アプリ。
以下、日本経済新聞(2017/08/01)の記事です。
米アップルは31日までに、中国でインターネット規制を回避するのに使うことが多い仮想私設網(VPN)のアプリの販売を停止した。
中国政府は6月に情報統制を強化するインターネット安全法を施行。
個人向けVPNサービスの提供を事実上禁止する方針を打ち出し、アップルは当局の規制に対応した格好だ。
アップルのスマートフォン「iPhone」に搭載しているアプリ販売市場「アップストア」の中国版で、VPNアプリの販売を取りやめた。
アップルはクラウド拠点を中国国内に設置すると発表したばかりで、当局の規制強化に応じる姿勢が目立つ。
中国政府は1月、当局の許可を得ずにVPNサービスを提供することを禁じる通知を出した。
6月のネット安全法の施行後、中国当局は国内企業に個人向けVPNサービスの提供停止を命じたり、通信会社に個人向けVPNの接続を遮断したりするよう指示を出したとされるが、当局は無許可のVPNサービスを停止させただけとしている。
中国当局は「グレートファイアウオール(ネット監視の長城)」を築き、米グーグルなどの検索や動画サービスを利用できないようにしているが、これまではVPN経由で利用が可能だった。
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