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中国で大学講師になる。就労ビザを申請取得する方法

      2018/02/22

日本語教師として中国上海の大学で働く場合の赴任手続き。

いろいろな書類を用意しなければならず、時間も手間もお金もかかる面倒な作業です。

就労ビザ(Zビザ)を中国大使館に申請するために用意する書類、流れなどをシェアします。

各省や市によって手続きが多少異なることがありますが、だいたい同じだと思います。

 

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就労ビザ申請で苦労するのは中国の大学

中国の大学には外国関係の事務を一手に引き受ける部署があります。

外事弁(外事办)、国際課、国際交流処など、名前は大学によって異なりますが仕事の内容は同じです。

 

外国人講師の受け入れ、給料の支払、宿舎の管理、留学生の管理、生活の案内などが主な仕事。

その他、中国以外の国が関与する事務はほぼすべて国際課が処理します。

この国際課が中国政府の機関と調整しながら日本人の中国赴任準備をしてくれるのです。

 

なので、こちらは国際課の指示どおりに就労ビザ申請に必要な書類をそろえればOKです。

 

 

就労ビザ発行までの流れ

就労ビザ発行までの流れを書きます。

  1. 外国専家来華工作許可証の発行を受ける
    大学の国際課が外国専家局という中国の政府機関に書類を提出して、外国専家来華工作許可証(外国专家来华工作许可证)を発行してもらう。
    発行審査には20日を要する。
  2. 大学が外国専家来華工作許可証をEMSで日本人に送る
  3. 駐日中国大使館にZビザの申請をする
    個人での申請ではなく、代理店をとおしての申請になる。
    Zビザ(就労ビザ)の費用は安いところで5500円。
    発行までの期間は4営業日。
    ⇒ 中国のビザを代行申請で取得。オススメ代理店2つ
  4. Zビザ発行
    中国大使館からZビザが発行され、代理店から郵送でパスポートを受け取る。

上記「1」で中国の政府機関に提出する書類を、日本人は大学の国際課と協力して用意しなければならないのですが、これが面倒です。

つまり、外国専家来華工作許可証の発行を受けるまでに、多くの時間と労力とお金を必要とします。

 

 

中国の大学から要求される書類

大学の国際課からメールが来て、次の書類を用意するように指示されました。

  • 「外国专家来华工作许可」申请表
    申請表のWordファイルが送られてきたので、パソコンで入力しました。
  • 中、外文个人简历(包括学历、工作经验)
    履歴書。
    Wordで学歴や職歴などを書くのだが、中国語と英語の二種類を用意しなければならない。
  • 个人及随行家属护照复印件
    パスポートのコピー。
    もし家族が一緒に中国に住むなら家族のも必要
  • 最高学历证书和专业资格证明材料复印件
    学位記と資格証明書のコピー。
    卒業証明書ではなく、学位記のコピーであることに注意。
    教員免許や語学系の資格などを履歴書に書いた場合、その資格証明書のコピーが必要になる。
  • 翻译件
    学位記と資格証明書が英語で書かれていない場合は、中国語の翻訳書類が必要。
    なお、その書類には翻訳会社の署名押印が必要。
    (日本語の証書もほぼ漢字だから大体わかるでしょ?)
    と思ったけど、翻訳書類は必須らしい。
  • 健康证明书复印件
    健康診断書のコピー。
    中国語「体检」の略称で呼ばれる。
    中国の規定様式がある。
    中国大使館が認証している日本の病院で診断を受け、その様式に英語で記載してもらう。
  • 推荐信
    前職場の推薦書。原本が必要。
    3年以内に中国で仕事をした経験のある人は、前職場から推薦書を書いてもらう必要がある。
    前職場の学部主任と外事弁のサイン押印が必要。
    規定の様式があるので注意。
  • 个人承诺书复印件
    誓約書のようなもの。
    履歴書の内容に間違いがないこと、犯罪歴がないこと、中国の法律を遵守することなどが書類の内容で、それにサインする。
    その後スキャンして電子ファイルにする。
  • 照片电子版
    証明写真の電子ファイル
    2インチ
    サイズ200KB以下
    100ピクセル以上
  • 合同
    中国語「合同」は日本語で「契約書」のこと。
    大学側が作成しメール添付で送ってくる。
    日本人講師と大学がサインすることで契約が成立する。

 

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中国の大学に送る書類

メールで送る書類

いろいろなタイプの書類があります。
例えば

  • こちらで用意する書類
    学位記など
  • 送られてきたWordファイルに入力する書類
  • サイン後にスキャンしてPDFで送る書類

EMSで送る書類

合同(契約書)を大学がメール添付で送ってくるので、自分で印刷・サインをして中国に原本を送り返す、という形になります。

 

送る書類が少なければEMSではなく国際書留郵便を使った方が少し安いです。

 

EMS:900円~ 所要時間2日間~

⇒ EMS(公式サイト)

国際書留:500円~ 所要時間7日間~
⇒ 国際郵便(郵便局公式サイト)

 

 

注意点、効率的に進める方法

中国側と協力して書類を揃えたり事務処理をする時に注意すべき点や効率的に進めるコツのようなものを書きます。

中国からの要求は二転三転する

中国ではよくあることですが、相手の要求が二転三転します。
日本人はこれに慣れる必要があります。

 

最初のころは
「以前と言っていることが違う」
と腹が立つかもしれませんが、時が経つに連れて

「これが中国、仕方がない」
という諦めの境地に達するはずです。

 

例えば、
「AとBの書類を10日までに郵送してほしい」
と言われ準備したが、後日、

「ABCDの書類を8日までに電子ファイルでメール送信してほしい。郵送しなくていい」
と言われるようなケースなど普通にありえます。

 

大抵は前言撤回とお詫びもないので、
「二重人格なのか?」
と疑わしくなる場合さえあります。

 

どっちの指示が正しいのか混乱しますが、後から来た指示が正しいです。

なので、相手の言葉を100%信用して生真面目に対応するのではなく、
(いまはああ言っているけど、変わる可能性もあるな)
くらいの気持ちでいた方が中国では楽に生活できます。

 

しつこく確認する

確認のメールなども大事です。

言われたらすぐに対応するのではなく、ちょっと様子を見てから
(そちらの指示どおり、~をします。よろしいですね?)
としつこく念を押すのもオススメ。

 

それでも後になってから
「やはりあの書類も原本を送ってください。急ぎで」
と平気で言ってくることもあります。

 

(これは嫌がらせか?あれほど確認しただろ?)
とイライラしながら郵便局に行くことになりますが、赴任する頃までにはイライラも収まっていることでしょう。

 

中国と日本の事務処理の違い

中国は広大なので一概にはいえませんが、中国と日本の事務処理の違いは以下のようなものだと思います。

中国:その場その場の変化に対応しながら全体を把握しないままに直感で仕事を進める。

日本:事務処理の全体像を考え、効率を重視し結果を見据えながら慎重に仕事をすすめる。

また、中国ではお役所の権限が日本と比べ物にならないくらい強大なので、お役所のお言葉に大学の国際課が振り回される、という事態も発生します。

 

結局、どの部門の事務処理がいいかげんなのかは判断できません。
両方かも知れませんし。

なので、
(仕方がない)
という諦めの姿勢をいち早く身につけることが、中国でのストレス軽減につながるのだと思います。

 

振り回されながら書類をそろえ、郵送し、ビザを取得するのですが、
「こんな面倒なこと、二度とやりたくない」
と日本人の誰もが口にしています。

 

関連:
⇒ 中国大使館、学位記の領事認証。アポスティーユではなく公印確認が必要
⇒ 中国のビザを代行申請で取得。オススメ代理店2つ

 

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