中国人大学生は5年間でこう変わった

      2018/12/06

中国6年目の大学講師。
いまは上海で生活しています。

 

最近思うんですよね。
(中国の大学生、だいぶ変わってきたな・・・)

 

中国の若者、何がどう変わったのか?
ブログにまとめます。

 

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経済格差の現実

中国でも経済格差が問題になっていて、その差は日本と比べられないほど大きいです。

 

中国の不動産価格は上昇し続けており、不動産投資で成功している人、ビジネスや株式で成功を収めた人など、超リッチな富裕層は何世代も安泰です。
うらやましい。友だちになりたい。

 

一方で、ちゃんとした教育を受けられなかった人や、農村にいて中国の経済成長から取り残された人は富を築くのが難しいです。

 

両者の経済格差は拡大する一方。というのが、一般的に言われていることですね。

 

でも、大学生を見ていると思うのです。
(経済格差、むしろ小さくなってない?)

 

5年前。

教室内を見ていると、学生間の経済格差がはっきりとわかりました。
服装、髪型、持ち物(スマホなど)から、見えてしまうのです。はじめてその格差を目にした時は、悲しくなりましたね。

 

現在。

少なくとも外見からは、学生間の経済格差が認識できません。
みんな品質の良い物を使っています。この方がよいです。教室が明るい!

 

中国は急激に豊かになりました。特に中間層の増加が実感できます。これからもっと増えますね。

 

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スマホ

いま中国人の若者は、どのようなスマホを使っているのか?

 

学生たちは、授業中に普通にスマホを使っています。

 

なぜか?

 

その多くは、日本語の意味を調べるため。辞典の代わりですね。
中には隠れてスマホゲームをやっている学生もいますが、注意するのはめんどうなので、黙々と平常点を減点する。

 

とにかく、学生たちがどのようなスマホを使っているのか、私は6年間リアルタイムで見てきました。

 

5年前。

とりあえずスマホの形だけど、とても性能の低い物を使っている学生がけっこういました。アンドロイドが多く、iPhoneユーザーは少なかったですね。

「容量が小さいのでアプリをダウンロードできない」と言う学生も多かったです。

当時は、スマホの盗難事件がとても多かったですよ。特にiPhoneは高嶺の花で、狙われやすかったですね。

 

 

現在。

少なくとも私のスマホより最新で高性能のものを使っています。アンドロイドとiPhoneの割合は半々。中国メーカーの台頭により、あえてHuaweiやXiaomiなどを使う人もいます。機能面での差がほとんどありませんからね。

 

スマホでゲームをやる若者も多いので、ある程度の高いスペックが必要です。あと、写真も大好きなので、カメラの機能も重視しています。

 

もはや生活の一部になっているスマホの性能にこだわるので、最新の高価なスマホを買うことにためらいなし!中国経済の成長から、いまの若者は大きな恩恵を受けています。

 

 

ファッション

5年前。

昭和の農家?
バブル?
古着?

不思議なファッションを大学内でよく見かけました。
とりあえず着ている、という学生が多かった気がします。
素朴な感じが私は好きでしたが。

 

現在。

中国の若者は、おしゃれですよ!
新しくておしゃれな服を来ています。
自分に合ったファッションを着る人が増えています。

女性学生だけでなく、男子学生もおしゃれな人が増えています。
ファッションにお金を使う余裕があるのですね。

 

ちなみに、私はユニクロの服を着回しているので、
(先生はいつも同じような服を着ているなあ)
と学生たちに思われているはず。
清潔感重視という言い訳。

日本と中国のユニクロ、サイズと値段を比較

 

 

メイク

5年前。

メイクをしている学生はほとんどいませんでした。
いたとしても、自分に合うお化粧のしかたがわかっていません。
大部分の女子学生は、メイクの道具を持っていません。

 

現在。

常にメイクをしている女子大学生の割合は約30%
大部分の女子学生が、メイクの道具を持っています。

 

日本や韓国のメイクを研究していて、メイクの方法を紹介する動画も大人気。
資生堂やKOSEなどの日本製化粧品がよく売れてますよね。

 

自分を美しく可愛くすることに興味を持ち始めました。
そして、メイクの後は写真撮ってWeChatでシェアですね。

WeChatの使い方

 

 

髪型

5年前。

男子学生は、カリッビシッと短髪
高倉健さんを思い出してください。

女子学生なら、清楚な黒髪ロングストレート

中国では短髪男子がモテる

 

現在。

男子学生の高倉健カットは少数派になってしまいました。
茶髪も増えました。
女子の目を意識し始めましたね。
日本人男性と違うのは、周りをきちんと刈り上げること。
なので、頭頂部は伸ばしていても、スッキリしています。

 

女子学生は、いまだ黒髪ロングが主流ですが、多様化してきました。
ショートやボブもちらほら。
茶髪や金髪も出てきました。
最近は紫色や緑色も見ます。
パーマはほぼいませんね。

自分に似合う髪型を模索している感じがします。
外見に個性が出てきたので、学生たちの名前が覚えやすくなったのが嬉しい。

 

 

大学生の恋愛

5年前。

「大学生の恋愛は許されるか」
当時はこれが討論大会のテーマになっていたほどですよ。
このテーマを討論する意味が理解できませんでした。

 

現在。

中国人大学生、普通に恋愛しています。
キャンパスの中で手をつないでデート。
ひと目を気にせず抱き合ったり・・・。
カップルだらけです。

5年前の討論大会、何だったんだよ。

⇒ 中国人男性が好きな女性のタイプ

 

 

日本への感情

「中国人の日本への感情は複雑です」
とは、よく言われることですね。

 

どのように複雑なのか?
一つの例を挙げましょう。

 

田舎で育った大学生は、子供のころ、周囲の大人が日本の悪口を言っているのを聞いています。
それも、頻繁にです。
なので、日本はよくない国だと印象付けられます。

 

でも、彼らは成長する過程で多くの日本に触れます。
その一つが、アニメ。

 

アニメの中の主人公は、強い信念を持っていたり、友情のために戦ったり、平和主義だったり。
とにかく、かっこいい。

 

大学生になり、多くの仲間と日本のことを話します。
その中には、日本に行ったことのある友人もいます。
実際に自分で日本に行く機会もあるでしょう。

 

そして、気づいてしまいます。
というか、以前から抱いていたモヤモヤが確信に変わります。

 

あれ?
日本って、大人が言っていたような悪い国じゃないじゃん。
というか、大人たち、日本人の友達いる?
日本に行ったことあるの?
なんだこれ?

 

そして、いまの大学生の中にこういう人が増えています。
「抗日とか反日はダサイ」

 

逆に、中国を嫌っている日本人にも聞いてみたい。
中国人の友達いる?
中国に行ったことあるの?生活したことは?

 

よく知らない相手のことを想像だけで語るのは、はるか昔から繰り返されてきた行為ですね。
自分も気をつけたいものです。

 

以上、中国人大学生が変わってきたよ、というブログ記事でした。

 

関連:中国の大学、外国人講師へ禁止事項3つ

 

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