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日本語教師のブログ。上海生活、中国株など。

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中国の銀行が日本のマイナンバー登録を要求、必要か?

   

私はいま上海在住で、中国工商銀行と建設銀行を使っています。

中国の銀行が日本のマイナンバー登録を求めているようなので、調べてみました。

この記事が、中国に銀行口座を持っている、またはこれから口座開設する予定の方の参考になれば幸いです。

 

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中国の銀行からのメッセージ

中国工商銀行のネットバンクにパソコンからログインしたところ、見たことのないメッセージが出現!

 

重要提示2018-10-01

根据国税局《非居民金融账户涉税信息尽职调查管理办法》的要求,我行现针对既有客户进行尽职调查,需要您签署《税收居民身份声明文件》,您可以通过柜面、手机银行、网银、智能终端等渠道进行签署,请问您是否现在通过网银签署?

 

【日本語訳】

国税局「非居民金融账户涉税信息尽职调查管理办法」の要求により、当銀行はお客様に調査を行います。

銀行窓口、アプリ、ネットバンキングなどから「税收居民身份声明文件」にサインしていただく必要がありますが、現在ネットバンクでサインなさいますか?

 

1. 中国内地税收居民个人是指在中国境内有住所,或者无住所而在境内居住满一年的个人。在中国境内有住所是指因户籍、家庭、经济利益关系而在中国境内习惯性居住。在境内居住满一年,是指在一个纳税年度中在中国境内居住365日。临时离境的,不扣减日数。临时离境,是指在一个纳税年度中一次不超过30日或者多次累计不超过90日的离境。

2. 非居民是指中国内地税收居民以外的个人。其他国家(地区)税收居民个人有关身份认定规则及纳税人识别号相关信息请参见国家税务总局网站(http://www.chinatax.gov.cn/aeoi_index.html)。

3. 持我国境内军人、武警身份证件的军人、武警无需填写本声明。

 

重要そうな感じがしたので、このメッセージの内容を調べることに。

 

 

中国の銀行が日本のマイナンバー登録を要求している

いろいろ調べてみると、日本のマイナンバー登録を中国の銀行が要求しているらしいです。

 

呼び方はいくつかありますが、どれもマイナンバーを意味しているみたい。

  • TIN
  • Tax Indentification Number
  • 纳税识别号码
  • 個人番号
  • マイナンバー

 

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マイナンバー登録が必要な対象者、2種類

「中国の銀行に日本のマイナンバー登録が必要」と言われる人はどんな人なのでしょう?
対象者は2種類です。

 

  • 中国の銀行で新規に口座を作る人
  • 2017年6月30日より前に中国の銀行で口座を開設した非住民

 

非住民とは、「中国内地税收居民」以外の人を指します。

 

では、「中国内地税收居民」とは何を意味するのか?

 

中国に住所がある、または、住所がなくても中国滞在が満一年の人のことです。

「中国に住所がある」とは、戸籍、家族、経済活動を基にして中国国内に居住していることを指す。

「住所がなくても中国滞在が満一年」とは、一年度の納税期間365日間を中国国内に居住していることを指す。

 

一時的に中国を離れた場合は、365日からその日数を減らさない。
「一時的に中国を離れた」とは、一年度の納税期間のうち、一回の出国で30日を超えていない、または、数回の出国で合計90日間を超えていないことを指す。

 

 

簡単に言えば、就労ビザがあり、中国で働いている私は「中国内地税收居民」なので、銀行にマイナンバーを登録する必要はなさそうです。

一方、2017年6月30日より前に中国で銀行口座を作り、いまは日本で生活している人は登録が必要。

 

 

マイナンバー登録は絶対必要なのか?

そもそも、本当に中国の銀行にマイナンバーを登録する必要はあるのか?
「登録したくない」って断れないのかな?

 

結論から言うと、中国の銀行に新規口座を作る場合、マイナンバー登録は必要です。絶対に。

 

2018年10月現在、中国で銀行口座を新規に開設する場合、マイナンバーを要求されるようになっています。

ただ、現時点では、番号を伝えるだけで大丈夫。
原本やコピーを用意する必要はありません。

 

では、すでに銀行口座を持っている人も、絶対に登録が必要なのか?

 

これは、いまのところグレーですね。

 

 

日本政府の説明

中国の銀行へのマイナンバー登録について、在上海日本国総領事館国税庁がホームページ上でコメントを出しています。

 

在上海日本国総領事館

銀行口座開設等の銀行手続きにおける参考情報(マイナンバーの提供について)

最近,中国国内の銀行で銀行口座を開設する,両替を行う,身分証番号を更新する,といった諸手続の際に,銀行側から納税者番号としてマイナンバー(日本国内で実施されているマイナンバー制度における個人番号)の記載を要求されるという情報が寄せられています。

また,マイナンバーを示す事ができず,口座開設が行えなかったという情報も寄せられています。

現時点で,当館がいくつかの銀行に確認しましたところ,確かにマイナンバーの提供を要求している実態がありましたので,これから中国において銀行口座開設等の手続きをお考えの方は留意しておく必要があります。

一方,日本でマイナンバー制度の運用が開始される前から海外に在住されているなどの理由でマイナンバーが指定されていない場合には,その旨を銀行に説明することで銀行口座開設等の手続きが行えたという情報もありますので,こちらも参考としてください。

https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/procedure/bank.html

 

国税庁

Q3-13-1 外国の金融機関に口座を開設する際に、納税者番号としてマイナンバー(個人番号)の提供を求められたのですが、問題ないですか。(平成28年11月18日掲載、平成30年9月3日更新)

(答)
国際的租税回避の防止を目的として、銀行等の口座情報を税務当局間で自動的に交換するための国際的な統一基準(以下「共通報告基準」)がOECDにおいて策定されているところであり、交換の対象となる情報にはマイナンバー(個人番号)も含まれています。

そのため、日本と共通報告基準に基づく自動的情報交換が可能な租税条約等を締結している国・地域(注)に所在する金融機関から、所在地国・地域の法令に基づいて、税務当局へ報告を行うためにマイナンバー(個人番号)の提供を求められることがあります。

この場合、当該外国金融機関にマイナンバー(個人番号)を提供することは問題ありません

https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/mynumberinfo/FAQ/gaiyou_qa.htm#a313-1

 

Q3-13-2 国内の居住者が外国の金融機関に対してマイナンバー(個人番号)を提供することの根拠を教えてください。(平成28年11月18日掲載、平成29年10月6日更新)

(答)
各国・地域との間における共通報告基準に基づく自動的情報交換のため、日本と自動的情報交換が可能な租税条約等を締結している国・地域(注)の金融機関から各国の法令を根拠としてマイナンバー(個人番号)の記載を求められるケースは、番号法第19条第3号に規定された場合に該当することから、このケースにおいては、自己宣誓書(Self-Certification)等の書類にマイナンバー(個人番号)を記載することは問題ありません

https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/mynumberinfo/FAQ/gaiyou_qa.htm#a313-2

 

つまり、在上海日本国総領事館と国税庁は、外国の金融機関へのマイナンバー情報の提供を容認しているようです。

国税庁に関しては、外国の金融機関の書類にマイナンバーを記載することは「問題ありません」と明言しています。

 

 

マイナンバーを中国の銀行に登録する危険性は?

在上海日本国総領事館と国税庁が容認していたとしても、外国の機関にマイナンバーを教えるのって抵抗がありませんか?

 

正直、私は怖いです。
危険な感じがします。

 

日本でも個人情報流出のニュースは頻繁に出ていますしね。
情報の流出は、もはや不可避なものと思っています。

 

中国の場合も同じ。
銀行がマイナンバー情報を厳重に管理していたとしても、情報流出はあると思っておいたほうがよいでしょう。

 

 

いつまでにマイナンバー登録が必要?

すでに中国の銀行口座を持っている人は、いつまでにマイナンバーを登録すればよいのか?

 

登録期限は、2018年末です。

 

でも、この期限までに登録する外国人は半分以下だと思います。
だって、中国在住の日本人でもこの情報、把握していないですからね。

 

 

登録しない場合の罰則は?

マイナンバー登録をしなかった場合、罰則はあるのか?

 

中国の銀行は、明言していません。

 

なので、口座凍結のような措置は取らないはずです。
自動システムで、登録催促の通知が頻繁に来るようになるかもしれませんね。

 

 

中国の銀行にマイナンバーを登録する方法2つ

中国の銀行にマイナンバーを登録する方法は2つあります。

  • 中国の銀行窓口で登録
  • スマホのアプリ(ネットバンク)で登録

 

オススメはスマホのアプリですね。

いま中国の銀行に行っても、職員が日本のマイナンバーを登録する必要性を把握していない可能性が高いので、説明が面倒です。

 

 

中国の銀行口座開設、マイナンバーが必要

前述のとおり、最近、中国で銀行口座を作ろうとすると
「マイナンバーを教えて」
と言われるようになりました。

 

2018年10月の時点では、マイナンバーの番号の申告のみでOKです。

でも、そのうち
「マイナンバー原本を見せてね。コピーを提出してね」
のように変更される可能性もありますね。

 

ちなみに、中国の銀行口座の開設は厳しくなっていて、就労ビザがないと開設できないと思ったほうがいいです。

以前はパスポートと携帯番号だけで口座を作れましたが、いまは4つ必要になってきましたね。

  • パスポート
  • 携帯電話の番号
  • マイナンバー
  • 就労ビザ

 

以上、中国の銀行とマイナンバーのお話でした。

中国の個人情報管理、どんどん厳しくなってます。
パスポートだけで勘弁してほしいなあ。

 

関連:中国在住者がパスポート更新。銀行で本人同一証明書は必要か

 

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