人民元を手数料無料で日本円に両替して使う方法
私は以前、中国で大学の教員をしていました。
その時に、中国の銀行口座を3つほど開設し、そのまま放置しています。
中国滞在中には大きな出費もなく、たまに旅行に行く程度でした。
なので、銀行口座には人民元が残っており、それは中国内で投資しています。
しかし、最近の円安を見て、
- 中国の銀行口座にある人民元を日本円に両替したい
- 人民元を日本で使いたい
と感じるようになりました。
調べた結果、人民元を日本でお得に使える良い方法を見つけたので、このブログでシェアします。
人民元を手数料無料で両替するための前提条件
この方法の前提条件として、次の3つを全て満たしている必要があります。
- 中国の銀行口座が有効な状態であること
- その口座の銀聯カードを持っていること
- iphoneを使っていること
ですので、この条件のうち1つでも欠けている方は、この記事を読む必要はないということになります。
ちなみに、「1」については、中国の銀行口座を持っていても「凍結」されていたらアウト、ということです。
- ネットバンクのログインに何度も失敗した
- 長期間、その口座を使っていない
という人は要注意です。口座が凍結状態になっている可能性があります。
具体的な方法
① iphoneでウォレットアプリを使えるようにする
これはiphoneの標準アプリなので問題ないと思います。
ところで、中国で働いている人のうちiphoneを使っている人の割合は、けっこう多いですね。
日本でも中国でも快適に使えるからです。
私も一時期、中国のスマホに興味を持ったんですが、
- 慣れるまでに時間がかかりそう
- 中国以外で普通に使えるか心配
という理由で、結局iphoneを使い続けています。
② ウォレットアプリ内に銀聯カードとモバイルSuicaを追加する
これも簡単にできます。時間もかかりません。
③ 銀聯カードで モバイルSuicaに チャージする
銀聯カードの暗証番号(6桁)を求められるので、タップ。
④ 買い物して、 iphoneのモバイルSuicaで支払いする。
Suica決済はiphoneを店の端末にタッチするだけ。
顔認証なども必要ないためにスピーディ。
この方法の欠点
Suicaの残念な点でもあるのですが、Suicaにチャージできる最高限度額は2万円です。
なので、この方法が通用するのは、2万円までの買い物ということになります。
普段のちょっとした買い物で使いましょう。
どこの銀行の銀聯カードが使えるか
私が現在持っている中国の銀行口座は3つです。
- 中国工商銀行
- 中国建設銀行
- 招商銀行
この中でモバイルSuicaにチャージできたのは、招商銀行の銀聯カードです。
チャージできなかったのは、中国工商銀行。
中国建設銀行はまだ試していません。
ただし、中国の銀行間の送金は手数料無料なので、工商銀行から招商銀行に人民元を移して、招商銀行からモバイルSuicaにチャージすれば問題ありません。
また、これはあくまで私の場合ですので、他の人が中国工商銀行でチャージできる可能性はあります。
みなさんも、ご自分の銀聯カードを試してみてください。
本当にお得?手数料無料?
2023年6月25日、対日本円で人民元が高くなっていたので、モバイルSuicaにチャージしました。
本当に手数料無料でお得に日本円を手に入れたのでしょうか?
まず、三菱UFJ銀行 の為替レートを見てみます。
TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)
外貨から円に引き出す際の為替レート :
1人民元=21.61円(三菱UFJ銀行の最終公表相場 2023年6月25日 )
招商銀行の銀聯カードからiphoneのモバイルSuicaにチャージした後に、招商銀行のアプリで確認しました。
1人民元=21.91円
この方法による為替レート、十分に満足のいく結果が得られました。
もちろん手数料も発生していません。
人民元の為替レートを確認する方法
私は「世界の株価」というサイトを開きっぱなしにしています。
色んな国の株式市場や通貨や国債だけでなく、ゴールド、ビットコイン、原油価格までリアルタイムで見ることができて、便利です。
為替レートだけ見たい人は、Googleで「1人民元 日本円」を検索しましょう。
以上、人民元をお得に日本円に両替して使っちゃおう、という内容のブログ記事でした。
皆さんの参考になれば幸いです。