中国MMF余額宝に投資しようとした結果
2018/05/08
中国で投資を勉強中です。
すでに株式の購入はしているのですが、
(資産運用の一つに余額宝を加えてもいいかな)
と思い、支付宝(アリペイ)をいじってみました。
日本人が余額宝に投資しようとするとどうなるか、というブログ記事です。
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余額宝とは
余額宝は、中国のMMF(マネー・マーケット・ファンド)です。
読み方:yu’ebao(ユーアーバオ)
運用しているのはアリババの蚂蚁金服集团(Ant Financial)。
スマホアプリ支付宝の中にある資金を余額宝に移しておけば金利がついて資産が増えるという仕組みです。
余額宝の金利:4%(2017年9月現在)
しかも、いつでも解約してその高金利を受け取れます。
一方、中国の銀行の3年定期預金金利は2.75%です。
途中で解約した場合は普通金利0.3%しか受け取れません。
余額宝は元本割れのリクスがあるものの、資産残高が世界一のMMFなので、余額宝の存在感は増す一方です。
余額宝の公式サイト(中国語)
https://bao.alipay.com/yeb/index.htm
日本人、余額宝への投資
上記のとおり、余額宝は魅力的な投資対象だと思ったので行動に移しました。
スマホで支付宝(アリペイ)を開き、余額宝をタップ
すぐに口座開設
身分証の登録がおわっていない、というメッセージ。
パスポートの顔写真のページをアップロードして送信しました。
パスポートの確認中。
24時間以内に審査結果の通知が来ます。
そして、身分証の審査を無事に通過しました。
(よし、さっそく余額宝を始めよう)
と思い、ログインしようしましたが、以下の画面が出ました。
「すみません。現在は中国大陸と香港とマカオのユーザーしか使えません。」
結論:日本人は余額宝への投資ができない。(2017年9月現在)
パスポートの個人情報を送り、審査も通過したのに使えない、という結果でした。
以前は外国人でも余額宝を使えたみたいなので、今後また開放してほしいです。
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中国政府が余額宝を警戒
以下、日経新聞より。
アリババ系の投資商品、1人160万円に制限、当局の警戒、先回りか。
中国のアリババ集団は9月14日、傘下の金融会社を通じて販売する投資商品「余額宝」の上限額を1人当たり10万元(160万円)に制限した。
従来の25万元から半分以下に抑制する。
余額宝は米国のMMF(マネー・マーケット・ファンド)に相当し、残高は1兆4千億元に達する人気商品。
金融市場が不安定になるリスクを警戒する当局の意向をくみ取り、自主的に残高抑制に動いた可能性がある。
余額宝は中国で3億を超す個人が投資する。
アリババが展開する電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」と連動しているのが特徴で、スマートフォンから手軽に資金を投じることができる。
利回りは年換算で約4%と1年物定期預金の基準金利(1・5%)より高く、投資家にとっての魅力になっている。
運用資産は6月末で1兆4318億元にのぼり、地方銀行の多くを上回る。
余額宝は資産の1割弱を債券、8割強を大口の銀行預金などに投じており、金融市場への影響を無視できなくなっている。
銀行が余額宝から資金を調達、よりリスクの高い不動産向け融資などに回している可能性があるためだ。
余額宝の投資家は即日解約できるなど利便性が高い一方、余額宝の運用先の満期までの平均期間は70日を超える。
銀行は、より長期の貸し出しに充てているとの指摘もある。
金融当局はネット金融のリスク抑制を課題に掲げており、アリババ側は5月に投資上限額を従来の100万元から25万元に引き下げたばかりだった。
長期的な観点から、中国市場は投資先として魅力的です。
しかし、外国人には一定の制限が存在するのも事実。
その中でうまく立ち回り、中国での人民元資産運用を継続していきたいと思っています。
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