中国のスマホゲーム市場が急成長した理由
2018/05/01
中国の大学で講師をしています。
私の学生たちの多くがスマホのゲームに熱中しており、ゲームの話題になると積極的に日本語で会話をしてくれます。
中国のゲーム市場について調べてみました。
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中国のゲーム市場規模
中国のゲーム市場は、2016年に246億ドルになり、236億ドルの米国を抜いて世界一になりました。
市場規模は2017年には275億ドル(3兆円)に達します。
市場はさらに拡大中。
主力はスマホのゲームで、市場規模は2015年に71億ドル。
2017年には146億ドルに達する見込み。
ゲーム市場全体に占める割合も、2016年は46%ですが、2020年には60%を超えるそうです。
人気のメーカー2社
テンセントの株価は絶好調
中国スマホゲームで人気のメーカーは、騰訊控股(テンセント)と網易(ネットイース)です。
テンセントはスマホゲームで5割弱のシェア。
ネットイースが2割。
2017年7月末、上海市で開かれたアジア最大のゲームショー「チャイナジョイ」。
展示会場には4日間で34万人ものゲームファンが集まりました。
ちなみに、2016年の東京ゲームショウの入場者数は27万人。
そのチャイナジョイで1番人気だったのがテンセントのブースでした。
超人気ゲーム「王者栄耀」と「陰陽師」
中国ゲームの人気No.1はテンセントの「王者栄耀」です。
人気No.2はネットイースの「陰陽師」。
日本でも大ブームとなったあの陰陽師です。
ゲームの舞台は中世の日本。
安倍晴明などいろいろなキャラを動かしてイベントをクリアしていきます。
日本の声優がキャラの台詞をいれているのが特徴。
アプリは日本でも配信しています。
ちなみに、私の学生たちは陰陽師が大好きでかなりハマっています。
ゲーム市場が急成長した理由は?
中国でゲーム市場が爆発的に成長している理由を考えます。
- ドラマの影響
人気ドラマの中で俳優がゲームをしている。 - 微信で友達と連携
王者栄耀は微信Wechatと連動しているので、友人と一緒に遊べる。
⇒ WeChatの使い方 - 面子のための課金
スマホゲームは基本無料。
しかし、武器や魔法などのアイテムを購入する課金システムがある。
強くなれば微信でつながる知人に一目置かれるため、課金する。
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中国のゲーム人口の伸び
中国のゲーム人口は、5億人超です。(2017年)
そして、1人あたりの年間課金額は5千円。
ちなみに、アメリカでは1人あたり1万4千円です。
日本のゲームは中国で通用するか
私の学生はほとんどスマホゲームをやっています。
一方、プレステ4をやっているのは数人の男子学生のみ。
私も古いタイプのゲーマー。彼らとは話が合います。
安くなったプレステ4とドラクエ、買っちゃおうかと検討中。
しかし、日本のゲームメーカーが参戦すべきなのは、スマホゲームです。
スマホに特化して本気で中国市場に挑戦すれば、大きな利益を出せると思います。
特に、中国の若者は日本のアニメが大好き。
日本のソフトパワーをゲーム市場に投入すれば、大きな利益が期待できます。
実際、バンダイは「ガンダム」「ドラゴンボール」のスマホゲームを開発中らしいです。
サンリオは「ハローキティ」のゲームを開発中。
この中で中国で一番人気が出そうなのは、ドラゴンボール。
その他、ナルトやドラえもんのスマホゲームを作れば、中国では人気爆発、大きな収益を得られると思います。
がんばれ、日本のゲームメーカー。
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