銀聯カード、日本のATM、手数料無料での引出しは不可能になる
2020/03/29
中国の銀行で口座を作るともらえる銀聯カード。
日本のATMで日本円を引き出す際の手数料をブログで書いたことがありますが、事情が変わってきました。
ここでの手数料とは、中国の銀行へ払う手数料のことです。
中国の銀聯カードと手数料のお話。
過去、現在、未来について書いてみます。
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目次
この記事の対象
このブログ記事は主にこのような人に向けて書きます。
- 中国の銀行で作った銀聯カードを持っている
- 中国在住
- 人民元の収入がある
- 人民元を日本で(日本円で)使いたい
銀聯カードの手数料(中国の銀行)が変わる理由
銀聯カードを使い、日本のATMで日本円を引き出す場合の手数料は2つ考える必要があります。
- 中国の銀行へ払う手数料
- 日本のATMへ払う手数料
ここで書くのは、中国の銀行への手数料です。
この手数料の変更は何度も行われていますが、過去、現在、未来をまとめてみます。
過去
まずは2017年までの、中国の銀行の手数料。
中国には四大銀行とよばれる銀行があります。
- 中国工商銀行
- 中国建設銀行
- 中国農業銀行
- 中国銀行
この四大銀行が発行したは銀聯カードを日本のATMで使った場合、しっかりと手数料を取られました。ちなみに、いまもそうですが。
しかし、日本のATM手数料が無料というすばらしい銀行があったのです!
有名なところでは、華夏銀行と中国光大銀行。
なので、華夏銀行や中国光大銀行の銀聯カードを持っている日本人は多いと思います。また、日本で生活している中国人もこの銀行の口座を持っていますね。
※華夏銀行
2016年末まで、手数料無料
2017年1月から、月1回手数料無料
現在、ATM手数料無料の銀行
ところが、2018年。
華夏銀行や中国光大銀行の銀聯カードも、引出し手数料を有料に変更しました。ショックですねー。
手数料を払いたくない私は、探しました。
華夏銀行に変わる、新たな銀行を!
探せば見つかるものですね。2つも。
- 渤海银行(上海自贸试验区分行)
月に3回の引出し無料 - 浙江泰隆商业银行(上海周浦支行)
月に8回の引出し無料
聞いたことない銀行ですが、渤海銀行に行ってみました。
私 「口座を作りたいんですが」
職員「はい、窓口へどうぞ」
私 「日本のATM引出し手数料は無料ですよね」
職員「はい。でも、2019年からは有料ですよ」
私 「…。では、けっこうです」
未来
というわけで、日本のATMを手数料無料で使える銀聯カードはなくなりますね。海外でのATM使用、中国の銀行への手数料は必須要件になりそうです。
手数料の変化の理由
ATMの手数料、いままで無料だった中国の銀行が有料にする理由は何でしょうか。
簡単に言うと、時代の変化ですね。
日本に旅行する中国人が急増
⇓
銀聯カードを使い、日本のATMで現金を引き出す人が急増
銀行にすれば、手数料が無料だと割に合わなくなってきた。
手数料はとれるところからとる!
ということでしょう。
どこの銀行の銀聯カードを使うべきか
2018年末までなら、渤海銀行や浙江泰隆商業銀行などを使えばよいです。
問題は、2019年以降どうするか。
以下を参考に、自分が使っている銀行の銀聯カードの手数料は把握しておきましょう。
※手数料はよく変更されます
約15元 + 引出し金額の0.5%
【中国銀行】
【中国光大銀行】
約14元 + 引出し金額の1%
【中国工商銀行】
約12元 + 引出し金額の0.5%
【中国郵政儲蓄銀行】
【招商銀行】
【華夏銀行】
約12元 + 引出し金額の1%
【中国建設銀行】
【中国農業銀行】
【交通銀行】
日本で銀聯カードを上手に使う
私は、中国の銀行にできるだけ手数料を払いたくないです。
なので、原則、今後は以下のようにします。
- 銀聯カードを使って日本のATMから現金を引き出さない
- 人民元の多くを定期預金に入れる(3年定期金利2.75%)
- 日本での買い物は、銀聯カード(デビットカード)で支払う
- 中国で外国人がクレジットカードを作れるようになれば、すぐ作る
日本では、銀聯カードで買い物をすれば、割引になる店もあるのでお得ですね。
例外として、かなりの元高になったら日本のATMで現金を引き出すかも。
いまのところ、その予兆はありませんが。
以上、中国の銀聯カードと手数料についてのブログ記事でした。
関連:中国在住者がパスポート更新。銀行で本人同一証明書は必要か
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