敦煌の郊外にある観光名所4つを周遊。帰りが深夜1時になった話

      2017/01/22

中国敦煌の旅日記。

早朝に目が醒めて外に出ると快晴でした。
空気が冷えていて気持ちがいい。
日中に向かってジリジリと暑くなるのだろうけれど。

ユースホステルのフロントの脇に掲示板があり、旅友募集の情報がたくさん貼り付けてある。
⇒ 敦煌の快適な安宿、敦煌国際青年旅舎

 

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タクシーを借りきって観光

「本日午後2時出発、雅丹の夕日。一人90元」
という内容に目に止まった。
中国語で書かれた小さなビラが掲示板に貼ってある。

(雅丹ってどこにあるか知らないけど、夕日は見たいな)
と思い、携帯に電話してみた。
簡単な中国語で会話して、一緒に行く約束をした。

タクシーを借りきって行くらしい。
運転手付きで1台借り切ると360元。
4人が集まれば一人90元になる。

「タクシー貸切」の中国語は「包车baoche」

 

旅の面子

さて、集合時間の午後2時。

こういう旅は、どんな面子がそろうのかが一つの楽しみ。
長い時間一緒に移動して観光する4人の旅友なのだから。

タクシーがユースホステルの前で待機していた。
運転手は中年女性。タクシーがちょっとボロくて心配になる。
タクシーの中にはすでに3人そろっていた。

全員中国人旅行者。

  • 一人目:男性、社会人2年目。
  • 二人目:男性、張くん、卒業旅行中、黒竜江省出身
  • 三人目:女性、卒業旅行中、北京の大学卒

みんなフレンドリーでよかったです。

 

観光スケジュールと実際の行程

タクシーの運転手との契約は、14:00~23:00の間に6箇所を見るというものらしいです。

しかし、旅が終わってみると、実際に要した時間は14:00~01:00
観光した場所は4箇所のみでした。
(敦煌古城、陽関、玉門関、雅丹)

なぜ、こんなことになったかというと、運転手のおばちゃんが道に不慣れで迷ったり、運転速度も遅かったからのようです。

帰り道、中国人3人が不満を爆発させ、運転手に350元にするよう要求しました。

私はもう深夜だったのでどうでもよくなっていて、帰りたい気持ちでいっぱいでしたが、静かに成り行きを観察していました。

もともとサービス態度のなっていない運転手だったので、旅友はストレスたまってたみたいです。
しかし、運転手のおばちゃんは明らかに自分が悪いのに謝らないし、絶対値下げしないという態度だったので、中国人旅行者3人をさらにイラつかせていました(笑)

長いこと口論していましたが、結局、おばちゃん運転手の負け。
私が思うに、このおばちゃんもサービス精神を持って旅友に接していたら契約不履行があっても責められなかったはずです。

ボロいタクシーで砂漠の中を突っ走る

敦煌のタクシー

 

雅丹へ向かう途中の道路

 

敦煌古城

党河という川の中下流の緑地、敦煌市西南18キロに位置する。
甘肃省酒泉市の管轄。

入場チケット35元(2012年現在)
広さ1.21万平方メートル
開放時間 06:00~19:00

新しく造り変えられたのか、テーマパーク的な雰囲気になっていました。
古城というからには、人間の手を加えず悠久の歴史を感じさせる展示の仕方のほうがよいと思います。

(行かなくてもよかったかな)
という観光スポットです。

敦煌古城

 

敦煌古城の近くにあったブドウ

敦煌古城の近くにあったブドウ

 

敦煌古城の周辺

敦煌古城の城壁

 

陽関

陽関(ようかん)は中華人民共和国甘粛省敦煌市の南西約70kmにある、かつて建設されたシルクロードの重要な堅固な関所の1つ。

併せて設置された玉門関より南に位置し、そのため「陽関」と称された。
玉門関と併せて「二関」と呼ばれる。漢代に武帝が河西回廊を防衛する目的で建設した、西域交通南ルートのでの要所であった。

現在の陽関遺跡
陽関は、中国で古代より孤独な生活を思い詠嘆する地で、特に唐代の詩人王維の詩「送元二使安西(元二の安西に使ひするを送る)」が有名である。

「西出陽關無故人(西のかた 陽関を出づれば故人無からん)」の句は三度繰り返し吟じられることが多く、「陽関三畳」と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)

 

陽関の入場チケット50元

陽関のチケット

 

陽関と青空

 

陽關と繁体字で書かれた看板

陽関の看板

 

砂漠

陽関の近郊

 

もうちょっと歴史的背景を頭に入れてから見るべきだったと反省しています。

ガイドブックとか重くて嫌いですが、こういうときだけは欲しくなります。

 

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玉門関

玉門関(ぎょくもんかん)は中華人民共和国甘粛省敦煌市の北西約90kmにある、かつて建設されたシルクロードの重要な堅固な関所の1つ。
漢と唐2度に渡り建立された。
現存する玉門関遺跡は唐代のものである。俗称は小方盤城。

唐代の玉門関遺跡
元来は漢代に武帝が河西回廊を防衛する目的で、長城をこの地域に建設し紀元前108年から107年にその最西端に建造されたとされる。
その後、六朝時代には交通の要綱として栄え、唐代に再建された際は安西の東側に建設された。同じく南西に設置された陽関とともに、西域交通で北ルートを通ると玉門関、南ルートでは陽関を通過していた。宋代になって西域交通が衰え、衰退した。

玉門関は、中国で古代より文化人が辺境の地での戦いや孤独な生活を思い詠嘆する地で、唐代の詩人王之渙は「羌笛何須怨楊柳、春風不度玉門関」(羌笛何ぞ須(もち)いん楊柳を怨むを、春風渡らず玉門関)と詠んでいる。

1988年に全国重点文物保護単位に指定され、2014年にはシルクロード:長安-天山回廊の交易路網の構成資産としてUNESCOの世界遺産リスト登録物件に含まれた。

(出典:Wikipedia)

 

玉門関のチケット。三箇所セットで40元

玉門関のチケット

玉門関の風景

玉門関

 

一緒に旅行した中国人3名

玉門関と中国人

 

雅丹。一番のオススメ!

雅丹地貌には強風に侵食されて形成された風景がある。

雅丹はウイグル語で「具有陡壁的小山包」(絶壁のある小さな山)という意味。

  • 中国語名:雅丹地貌
  • 英語名:Yadang Landform
  • 別称:魔鬼城

ここの絶景を見られただけで、今日一日は大満足。オススメ。
映画のセットにそのまま使えそうな風景です。
魔鬼城という別名があるのも納得。

 

中国では風景を見るためにチケットを買わなければいけないことが多く、違和感を覚えます。
以前、青海湖という湖を見るにもお金を払いました。

⇒ 青海湖。青海省で一番オススメの風景区

 

雅丹のチケット50元(2012年現在)

雅丹のチケット

雅丹の岩

雅丹の巨大な岩

雅丹の空

雅丹の絶景

雅丹の地平線

雅丹の土

雅丹の風景

雅丹の夕焼け

雅丹の夕日

雅丹のコントラスト

雅丹と夕焼け

以上、2012年7月の旅日記でした。

 

⇒ 中国敦煌、旅行中の食事

 

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