中国の大学のタブー、日本語教師が主任に注意されること2つ
2017/04/13
中国の大学に赴任すると、学科の主任とミーティングをする場合があります。
この大学で注意すべきことや、知っておくべきことなど、そこで情報を得ることになります。
このミーティングで「注意すべきこと」として言われたのは以下の2つです。
タブーのようなものでした。
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講義でのタブー。政治、領土、歴史
講義の内容は基本的に日本人講師に一任されます。
しかし、
「政治、領土、歴史に関することはできるだけ避けてください」
と言われました。
「日本側の考え方もあると思いますが、中国の大学生は中国の情報を浴びながら成長しているので中国の考え方になっているからです」
との理由でした。
また、前任者の日本人講師は
「歴史に関する日本側の主張を学生たちに伝えたい」
と主任に言ったことがあるそうで、そのときは主任も本当に困ったとのこと。
その先生がこの大学から去り、私が新しく入ってきたので、事前にタブーを伝えてきたのでしょうか。
とにかく、私は講義において、中国と衝突するようなテーマは取り上げません。
意味がないというか、それによって得られるものがないからです。
私も学生も政治家ではないので、そんな微妙なテーマを取り上げる必要がないと思います。
将来学生たちが日本や他の国に旅行や留学に行ったとき、外から中国を客観的に眺めることになります。
そのときに彼らが何を思うのかについては興味がありますね。
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生活上のタブー。学生との個人的な付き合い
- 「学生と1対1で会うことはしないでください」
- 「学生1名と食堂で食事するのもよくありません」
- 「学生が1名のときは教員宿舎に入れないでください」
生活上のタブーとしては、学生との個人的な付き合いのようです。
こんなことをわざわざ言ってくるなんて
(過去に先生と学生が男女の関係になる事案が発生したのかな)
と勘ぐってしまいますね。
でも、以下のような場合は1対1になるし、頻繁に発生しうる状況ですね。
- 質問に来た
- 食堂でばったり会った
- おみやげを持ってきてくれた
おそらく、特定の個人をひいきして何度も会うようなことをしなければいいのだと思います。
以上、中国の大学のタブーとして、日本語教師の私が注意されたことでした。
ただし、このような指示をしない大学も多いような気がします。
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